進む若者のアルコール離れ 江戸時代から続く老舗酒造会社が史上初の缶製品を県内限定で販売 

2025年09月11日 18:00更新

若者を中心にアルコール離れ、いわゆる酒離れが進む中で、県内の酒造会社が手軽に楽しんでもらおうと新たな商品を県内限定で発売しました。

 

 

国の調査によりますと、人口減少やライフスタイルの変化などにより日本における一人当たりの酒の年間消費量は90年代始めから減少傾向にあります。

 

 

年代別の飲酒頻度は、「週に3日以上飲酒する」と答えた人の割合は、20代が9.2%、40代が29.3%、60代が37.4%と年代が高くなるにつれて多くなっています。

 

 

また2010年と2023年を比較してみると、酒をほとんど飲まないと答えた20代の割合は10%以上増えています。

 

 

若者の「酒離れ」について街で20代に聞いてみました。

 

 

◆20代男性

 

「ジュースで良くない?みたいな感じで別にお酒を自分から飲みに行きたいとかは無くてそれよりも服とかに使いたい人が多い」

 

 

◆20代女性

 

「送別会とか新人歓迎とか行事以外ではあんまり飲まない」

 

 

◆20代男性

 

「アルコールハラスメントとかで上司から部下に誘いづらくなっている空気ができてだから部下も上司を誘っていいのかどうなのかそれで飲み会の機会が減っている」

 

 

 

◆TOS児玉直輝記者

 

「若者の酒離れが進む中県内の酒造会社がこの夏、新商品を発売しました」

 

 

8月、大分県日出町にある二階堂酒造が「ニカソー缶」を発売しました。

 

 

二カソーとは、麦焼酎の二階堂を炭酸で割ったもので、江戸時代に創業した二階堂酒造では史上初となる缶製品の販売です。

 

 

◆二階堂酒造 広報担当 二階堂亨介さん

 

「二カソーをここ数年大分県内でプロモーションさせてもらっているが、家飲みをする時にもうちょっと気軽に飲めた方がいいというご要望もあったので、そこで缶として発売することでさらに若年層の方にも手軽にトライしてもらえるのでは、ということで発売に至った」

 

 

帝国データバンクの調査では、焼酎事業を手掛ける酒造会社の売上高は年々減少傾向にあり「焼酎離れ」が大きな課題となっています。

 

 

こうした状況を変えるきっかけになればと、大きな期待が込められているのが新商品のニカソー缶です。

 

 

◆二階堂酒造 広報担当 二階堂亨介さん

 

「果汁5%なのでカボスの風味をしっかり感じますし、アルコール度数は6%とということもあって飲みやすいので、ほんとに美味しく飲める」

 

 

「二カソー缶」は大分県内限定の販売で、セブンイレブンやスーパーなどで購入できるということです。

 

 

県民の新たな「定番」となるのか、注目です

 

 

最新のニュース